浮動点から世界を見つめる

「井蛙」には以って海を語るべからず、「夏虫」には以て冰を語るべからず、「曲士」には以て道を語るべからず

宇宙の大規模構造

夜に散歩をしていると、星空が見えることがある。しかし私は星座に興味はなく、どの星が何という名前で呼ばれているのかも全然知らない。しかし宇宙の構造には興味がある。宇宙は有限なのか無限なのかなどという問いは、なにかわくわくさせるものがある。

私はここで、人間は大宇宙のなかではちっぽけな存在であるなどと陳腐なことを言うつもりはない。現代の天文学が明らかにしつつある(物理学的)宇宙の構造のなかで、人間という生物がどこに位置するのかを確認しておきたいと思うだけである。(そんなことは確認できるはずもないのだが…)

 銀河は数百から数千集まって銀河群、銀河団を形成している。この銀河群や銀河団が更に集まって銀河団を形成しているが、この超銀河団は平面状の壁のような分布を示している。この巨大な壁をグレートウォールあるいは銀河フィラメントと呼ぶ。1980年代になって、1枚の銀河フィラメントと他の銀河フィラメントとの間には光を発する天体がほとんど無い領域があることが明らかになった。これを超空洞(ボイド)と呼び、その直径は1億光年を超える。宇宙の大規模構造は銀河フィラメントと超空洞が複雑に入り組んだ構造であるが、これはあたかも石鹸を泡立てたときにできる、幾重にも積み重なった泡のような構造である。つまり、泡の膜面たる銀河フィラメントには銀河が存在し、泡の中の空洞たる超空洞には銀河がほとんど存在しない。(Wikipedia)

 

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http://commons.wikimedia.org/wiki/File:7_Local_Superclusters.png

 Wikipediaには、[地球、太陽系、太陽の隣人たち、銀河系、局部銀河群おとめ座銀河団、近隣の超銀河団、観測可能な宇宙]の図が載っている。上の図は、「近隣の超銀河団」を転載したものである。(赤字のVirgo Superclusterは、おとめ座銀河団である)

 局部銀河群:銀河系(天の川銀河:太陽系が所属する銀河)とアンドロメダ銀河、さんかく座銀河 (M33) は、局部銀河群の主なメンバーである。局部銀河群は約35個の銀河が集まっている銀河群で、おとめ座銀河団の一部となっている。

 この図をじっと見ていると、何がリアルで何がリアルでないのかが、よくわからなくなってくるようだ。そしてつい造物主を想像してしまう(思考停止だろうに)。

我がたましい泡のまにまに逍遥す。