浮動点から世界を見つめる

「井蛙」には以って海を語るべからず、「夏虫」には以て冰を語るべからず、「曲士」には以て道を語るべからず

石橋を叩けば渡れない(西堀栄三郎)

確かにね。一歩も歩けないですよ。一言もしゃべれないですね。

石橋を叩くのが悪いんじゃない。

でもね。叩いても叩いても、叩ききれない。そのうちに死んじゃうんですよ。

そんなくらいなら、恥さらしてもいいでしょ。

なあに、誰もあんたのこと、気にしてやしないから。

いくら気取ろうが、格好つけようが、消えてなくなるんだから。

そう思えば、この世も捨てたもんじゃないと思えてくるんだよね。

くだらないカスだとみる目を自分にむければ、カスでなくなるんだよ。

おかしなもんさ。なんでも受け入れられる気になってくる。