http://www.45cat.com/record/wip6274
今朝のテレビ朝日「題名のない音楽会」を、たまたま見ていたら、モルゴーア・クァルテットを特集していました。
まずは、次の一曲を聴いてみてください。いかにもクラッシクとロックの融合という感じです。(映像も楽しめます)
モルゴーア・クァルテットとは、(テレビ朝日の番組紹介ページより)
ショスタコーヴィチの残した15曲の弦楽四重奏曲を演奏するため1992年秋に結成された弦楽四重奏団。翌’93年6月に第1回定期演奏会を開始。’98年1月、第10回「村松賞」受賞。‘05年4月、マイスター・ミュージックから《ボロディン:弦楽四重奏曲集》を発売。‘11年5月、2010年度「アリオン賞」受賞。‘12年6月‘14年5月に日本コロムビアからリリースした、全曲荒井英治編曲のプログレッシヴ・ロック・アルバム《21世紀の精神正常者たち》、《原子心母の危機》の発売と共にボーダーレスな弦楽四重奏団としての高い評価を受ける。モルゴーア・クァルテットの斬新なプログラムと曲の核心に迫る演奏は常に話題と熱狂を呼んでいる。「モルゴーア」はエスペラント語(morgaŭa=明日の)に原意を持つ。
- 第1ヴァイオリン:荒井英治(東京フィルハーモニー交響楽団ソロ・コンサートマスター)
- 第2ヴァイオリン:戸澤哲夫(東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団コンサートマスター)
- ヴィオラ:小野富士(NHK交響楽団元次席ヴィオラ奏者)
- チェロ:藤森亮一(NHK交響楽団首席チェロ奏者)
冒頭の曲名は「21世紀のスキッツォイド・マン」です。(原題:Twenty First Century Schizoid Man)
Schizoid Man とは「精神異常者」の意味だが、レコード制作基準倫理委員会(レコ倫)基準の変化によって現在の表記に改められたそうです。(wikipedia)
差別用語かどうかについてはいろいろ議論があるようです。単に言い換えただけでは何の解決にもならないように思いますがね。
アルバム名は「21世紀の精神正常者たち」となっていますが、なにか皮肉な感じがしますね。最初は「21世紀の精神異常者たち」の間違いかと思ったのですが、どうもそれをもじったようです。アルバムの収録曲に「21世紀のスキッツォイド・マン」というのがあります。
同じプログレでも、もう少しクラッシクふうの曲ということであれば、「モルゴーア・クァルテット プログレ名曲選」が良いかもしれません。Youtubeで聴いてみてください。収録曲は、
ジェネシス:月影の騎士
ピンク・フロイド:マネー
イエス:同志
エマ-ソン・レイク&パ-マ-:悪の教典♯9・第一印象・パート1
キング・クリムゾン:21世紀の精神異常者
こういう曲からクラッシクに興味を持つのも「あり」だと思います。ただそこにとどまるのではなく、それを踏まえた上で、もう一度「現代」に戻り、現代という時代を生きる作曲家・演奏家の楽曲を聴いてみたいと思わせる番組でした。