浮動点から世界を見つめる

「井蛙」には以って海を語るべからず、「夏虫」には以て冰を語るべからず、「曲士」には以て道を語るべからず

青時雨

青時雨(あおしぐれ)とは、「青葉の頃、雨が上がったあとの木の下を通ると、葉に溜まっていた雫がはらはら落ちてくること」(夏の季語、歳時記)らしい。

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https://blogs.yahoo.co.jp/tukasa5462/31863385.html

 

 街中では、公園に行かないとこういう風景は見られませんね(お手軽公園では、こういう樹木もない)。だから普段、青時雨を体験することがない。こういう風情を感じるこころが無くなっていくというのは、どうなんでしょうか。私は、神社や古寺とかとは関係なく、こういう自然との交感が大切だと思っています。

 

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http://gemi333.com/blog/2013/05/01/%E9%9D%92%E6%99%82%E9%9B%A8/

 

「げみ」(京都造形芸術大学卒)の作品です。少女漫画っぽい感じはしますが、「青時雨」の趣をよくあらわしているようです。

こんな作品もあります。

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色の降る日 https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=50140585

 

 

次の映像作品(青時雨 Summer Leaf Drop)は秀逸だと思います。どのショットも素晴らしい。

www.youtube.com

  

タイトルが青時雨であることを思い起こそう。動物たちは、単独で生きているのではない。「自然」の中で生きている。「植物」や「風や雨」と共に生きている。これは宗教でも何でもない。私たちが生きている現実の世界である。