気の向くままに

形而上学・倫理学・法哲学・社会学・自然学・美学・その他諸々について書いてみたい幼稚園児のブログです。まあ、しかし焦らずにゆっくりと、気の向くままにいきましょう。

アルビノーニのアダージョ 聴き比べ

 Lara Fabian - Adagio

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 Lara Fabianアダージョの一番人気は、おそらく

https://www.youtube.com/watch?v=NAWQxIq-9-Q

でしょう。(DL回数:450万回超)

アダージョ(ゆったり、ゆるやか)とは、ちょっと違うような感じだが、それでもこのように歌い上げているのを聴けば、そんなこと気にする必要はないですね。

でも動画としては、最近アップされた上のものがいい。歌と画像と両方楽しめます。

 

Il Divo - Adagio

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Il Divoは、4人組のヴォーカル・グループ。東日本大震災の被災地訪問をしている。また来日公演も多い。(wikipedia)

上の動画のDL回数は2000万回超。

 

Eleni Karaindrou – Adagio

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 stef2012bgによるアルビノーニアダージョの心象風景。Marek Langowskiの絵がいいですね。

f:id:shoyo3:20170907215530j:plain

http://langowski.net.pl/obrazy-olejne/galeria-1/

 

Tomaso Albinoni - Adagio (best live version)  

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 コペルニクス室内管弦楽団ホルスト・ソーム指揮)によるライブコンサート映像

 

 アルビノーニ(Tomaso Albinoni、1671-1751)のアダージョとは、

1960年代に公開された映画『審判』[カフカ原作]で観るものに鮮烈な印象を与えた曲「アルビノーニアダージョ」。映画の公開とともに大ヒットとなりました。楽譜の出版は1958年。タイトルは、「アルビノーニによる2つの主題のアイデア通奏低音に基づく弦楽とオルガンのためのアダージョ ト短調」、その傍らに、「レーモ・ジャゾット」と記されています。ジャゾットは、20世紀に活躍したイタリアの音楽学者です。彼によれば、第2次大戦で破壊されたドイツ・ドレスデンの図書館でバロック時代の作曲家アルビノーニの自筆譜の断片を発見し、それを元にこの「アダージョ」を作り上げた、とのことでした。

ジャゾットは亡くなる数年前に、次のようなコメントを残しています。「私は、アルビノーニを忘却の淵から救いたかったアルビノーニが書いた音楽を実際に聴けば、彼への関心が高まるだろうと思い、この曲を作りました。それは、私自身の純粋な楽しみでもあったのです…」。

https://www.nhk.or.jp/lalala/archive161001.html

 バロック派と古典派には「絶対音楽」が多く、ロマン派からは「表題音楽」が増えていったらしいが、絶対音楽とは何か。

絶対音は、絵画的情景や文学的内容など音楽以外の内容と直接結び付くことなく、音そのものの構成面に集中しようとする純粋器楽であり、したがって、同じ器楽でありながら、標題や説明文をつけて物語や特定の情景を表現しようとする標題音楽とは、対立する音楽用語として使用される。

19世紀のロマン派音楽においては、標題音楽を代表するリストの交響詩や、総合芸術作品を目ざしたワーグナーの楽劇に対して、ブラームスらの純粋器楽を擁護するために、絶対音楽の概念はドイツの音楽学者ハンスリックによって積極的に用いられた。しかし、絶対音楽標題音楽の境界は明白ではない絶対音楽はけっして無内容ではなく、音楽のみが表現しうる純粋な内容を有している事実は否定しえない。また構成面に関しては、標題音楽ソナタ形式など絶対音楽の形式を応用している場合が少なくない。一方、鑑賞に関しては、標題や説明文を無視して、標題音楽絶対音楽としても聞くことができるのである。絶対音楽標題音楽の相違は、音楽の構成面に集中するか、あるいは標題を作曲の指針とするか、作曲者の創作意図に左右されるといえよう。(中野博詞、日本大百科全書

19世紀に用いられた概念で純粋器楽をさし,次のような意味をもつ。(1)詩や台本というテキストの形態と内容にしたがう制約をもたない。すなわち声楽曲と対立する。(2)概念的・対象的内容の描写の意図をもつ標題音楽と対立する。(3)演奏の時・所という機会への顧慮,宗教的・社交的などの目的,すなわち機能音楽に対立する。このように,条件や目的に左右されず,楽曲の構成法則を自ら与えるという自律的音楽の意味で他律的な音楽と対立する。(世界大百科事典)

 絶対音楽が、上記解説のようなものであってみれば、それを「聴く(解釈)者」にとっては、「特定の解釈やイメージ」を強制されることなく、自由に、自分の状況と重ね合わせて聴く(解釈する)ことができるようだ。