2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧
S.E.N.S.の Requiem を聞きながら、この記事をお読みください。 www.youtube.com 「ボケ(痴呆)」のことを、最近では「認知症」と呼ぶ。簡単におさらいしておくと、 厚生労働省の推計によれば、認知症高齢者は、軽度者を含め約462万人に上る(2012年…
ラマチャンドラン,ブレイクスリー「脳のなかの幽霊」(2) 事故でなくなった手足に激しい痛みを感じたり、むずがゆくなったりする。そのような手足を「幻肢」(ファントム・リム)という。他人にはちょっと想像しがたい。「何もない場所(空間)」に、「痛…
(野矢茂樹「哲学・航海日誌」) 自由が丘 (http://blog.livedoor.jp/bigokamoto/archives/51635285.html) 野矢は次のように述べている。(アンダーラインは引用者) ごくふつうにあたりを眺め渡してみよう。 さまざまなものごとが見える。机が見え、左の方…
(ベンサム「道徳および立法の諸原理序説」) 「快楽」という言葉がある。これは「快く(心地よく)楽しいこと」と同義である。しかし、「快楽」という言葉は「性的な欲望の満足」のイメージが強すぎるように思われる。そこで通常「快楽」という言葉は「幸福…
インターネットの普及に伴い、多くの情報が無料で手に入るようになってきている。市場経済においては、広告と試供品提供による営利目的のものが多い。…ここでは、それとは異質の無料情報について考えてみる。 wikipediaは「寄付」によって成り立つが、この無…
ラマチャンドラン,ブレイクスリー「脳のなかの幽霊」(1) 私の診察室で、宝石をちりばめた大きな十字架がぶらさがった金鎖を首に下げた男が、神と交わしたという会話や、宇宙の「本当の意味」や、皮相の下に隠れた深遠な事実について語っている。波長をあ…
(「荘子」森三樹三郎訳) いつか荘周(わたし)は夢の中で胡蝶(こちょう)になっていた。そのとき私は喜々として胡蝶そのものであった。ただ楽しいばかりで、心ゆくままに飛びまわっていた。そして自分が荘周であることに気づかなかった。ところが目がさめ…
児玉聡『功利主義入門』(1) トリアージ(選別)という言葉を、児玉聡の著書で初めて知った。 トリアージとは、災害などで大勢の負傷者が出た場合に、「どの患者を優先的に病院に運んだり、治療を行ったりすべきか」を決めるための選別作業のことを指す。…
問題:次の写真をみて、思うところを述べよ。 広場の群衆…サンタ・クルス修道院前(http://www.geocities.jp/poukunkei/coimbra14.htmlより) 解答 1) 人々は、整列していない。司令官がいて、どこかに向かわせようとはしていない。 2) 人々は、何かにひきつ…
黒と金のノクターン-落下する花火(ヴァーチャル絵画館 http://art.pro.tok2.com/ より) 先日 (2014/10/19) のNHK日曜美術館で、ホイッスラーの特集をしていた。上の絵は、「黒と金のノクターン-落下する花火」と題するものであり、ショパンのノクター…