浮動点から世界を見つめる

「井蛙」には以って海を語るべからず、「夏虫」には以て冰を語るべからず、「曲士」には以て道を語るべからず

2015-08-30から1日間の記事一覧

複数性と公共性(3) 「社会的なもの」への批判の陥穽

齊藤純一『公共性』(7) 齊藤の説明から察するに、アーレントは「社会的なもの」を、以下のような意味で使っているようだ。 ――社会にはさまざまな規則(法と言っても良い)がある。その規則は規範である(法は守らなければならないものである)。社会の成…