浮動点から世界を見つめる

「井蛙」には以って海を語るべからず、「夏虫」には以て冰を語るべからず、「曲士」には以て道を語るべからず

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

オマール・アクラム (Omar Akram)

YYJT(優雅で、安らかで、上品で、知的)な曲(その2) 今回は、Omar Akram です。 彼のアルバム Echoes of Love(2012)は、グラミー賞(ニューエージ部門)を受賞しています。 Passage into midnight. Dancing With The Wind.

リアリティは鏡の中にある?

ラマチャンドラン『脳のなかの幽霊』(7) ラマチャンドランは、本書第6章「鏡のむこうに」の最初に、「半側無視」について述べている。聞き慣れない言葉だが、これは「半側空間無視」と言ったほうがわかりやすい。下記サイトの説明を引用する。鏡像。鏡失…

市民社会と公共性 (3) 合意形成の空間

齊藤純一『公共性』(4) 今回は、第1節 啓蒙=公共性のプロジェクト、第2節 市民的公共性に続く、第3節 合意形成の空間である。 ハーバーマスは、公共圏のあるべき姿を、合意を形成していくための討議(ディスクルス)の空間としてとらえている。討議は…

風信子(ヒヤシンス)

hyacinthine とは、ヒアシンスのような色の、可憐な美しいという意味。 カールした金髪。テイラー・スウィフト。 谷村新司、松浦亜弥。風信子(ヒヤシンス)。

「心」は、物理的な存在か? (3) - 機能主義(シリコンチップの脳は、心を持ち得るか?)

金杉武司『心の哲学入門』(3) 機能主義:各タイプの心の状態は、特定の機能で定義される状態である。シリコンチップ脳。心脳同一説との違い。

富裕層はリベラル・アーツを学ぶ (2) 羊の群れに混じったわがままなヤギ

教養とは人間の根っこの部分である。第1部:「日本の大学に、『教養』を取り戻そう」 第2部:「頭がいいけど『世間』に弱い」理系の大学生 第3部:「教養を学ぶにはどうすればいい? 3教授が答えます」 文部省が「大学に教養教育は不要」と言い出した。日…

貨幣の哲学

北川東子『ジンメル-生の形式』(8) ジンメルにとって近代の本質を決定する現象が、「貨幣」であった。貨幣は、単に所有形態や交換形態の変容をもたらすだけでなく、「生の様式」を決定してしまう。守銭奴-モリエール。ヴェニスの商人-シェークスピア。

富裕層はリベラル・アーツを学ぶ (1)

人文知とは何か。 蓄積されてきた英知とインターネット。 リベラル・アーツとイノベーション。 リベラル・アーツは、人を「自由」にする。

「幸福」の中身は何も明らかになっていない

児玉聡『功利主義入門』(7) 児玉は、幸福について、暫定的な見解を述べている。 政治のレベルでは、政府は人々が不幸になる原因を取り除くことを重視すべきである。一般に政府は、個々人がどのような幸福感を抱いているのかを正確に知ることはできない。…

精神の流体(イヴ・クライン)

大岡信「抽象絵画への招待」(5) 造形空間とは何か。 精神の流体。 単純化と複雑化。 ルーチョ・フォンタナ。 イヴ・クライン。 マーク・ロスコ。 クリフォード・スティル。 バーネット・ニューマン。

星がきらめき、妖精の魔法の粉が舞い散る、輝く世界

ラマチャンドラン,ブレイクスリー『脳のなかの幽霊』(6) 視覚障害者の世界。 シャルル・ボネ・シンドローム。 盲点と暗点。 充填知覚。 知覚の完成と概念の完成。 幻覚と芸術。

市民社会と公共性 (2)  市民的公共性

齊藤純一「公共性」(3) ハーバーマス『公共性の構造転換』、『事実性と妥当』 自律的公共圏。 制度化された公共圏。 政治的公共性。 ポピュリズム。