浮動点から世界を見つめる

「井蛙」には以って海を語るべからず、「夏虫」には以て冰を語るべからず、「曲士」には以て道を語るべからず

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

春休み

春休みです。 3月は、ブログ更新を休みます。 再開は、n月を予定しています。 書きたいテーマは無数にありますので、できるだけ早期に再開したいと思っています。 昨日今日と、久しぶりの快晴で、朝の散歩が心地良かったです。 CHOPIN - SPRING WALTZ BEAUT…

空間とは何か? 実体説と関係説

ジム・ホルト『世界はなぜ「ある」のか』(10) 今回は、第3章 無の小史 の続き(p.86~)である。 空間とは何か 哲学者の間では、空間(時空)とは本当は何なのかについて、2つの対立する見方がある。 1) 実体的な見方は、ニュートンに遡る。その見方で…

ドーナツの穴 - 言語学からのアプローチ(2)

芝垣亮介・奥田太郎編『失われたドーナツの穴を求めて』(2) 今回は、下記記事の続きである。 shoyo3.hatenablog.com 穴の例示 芝垣は、「穴と呼ぶ空間」と「穴と呼ばない空間」を、下記a.b.のように例示していた(p.156)。 a.穴と呼ぶもの・穴を用いた表…

大人への問題:1+3=? について

先日の記事「大人への問題:1+3=□ の空欄を埋めよ。(認知症テストではありません)」に、匿名さん(以下、Aさん)のコメントがありましたので、私の疑問について教えてください。また私の考えを少し述べたいと思います。(私は、数学に疎い文系人間です…

ハルヴォルセンのパッサカリア

ヨハン・ハルヴォルセン(Johan Halvorsen、1864-1935、ノルウェーの作曲家、指揮者、ヴァイオリニスト) 最近聴いた曲です。 (1) www.youtube.com (2) www.youtube.com (3) www.youtube.com (4) www.youtube.com (5) www.youtube.com ※パッサカリア(passac…

エイリアンの「理知における卓越性」テスト

井上達夫『共生の作法-会話としての正義-』(25) 今回は、第2章 エゴイズム 第4節 ディケーの弁明 3 本質主義の彼岸 の続き(p.86~)である。(D:正義論者、E:エゴイスト。緑字は傍点の代わり) D:正義の問題を真剣に考えようとする者には想像力が必…

本質主義の彼岸 人間中心主義の正当化?

井上達夫『共生の作法-会話としての正義-』(24) 今回は、第2章 エゴイズム 第4節 ディケーの弁明 2 普遍化可能性 の続き(p.80~)である。(D:正義論者、E:エゴイスト。緑字は傍点の代わり) Eが提起する第3の疑問は、「なぜエゴイストは当為言明を…

新しいカレンダー【七十二候暦】を考える

今年最初の記事 「グレゴリオ暦」と「気候」(2023/1/4)で、 「1年」の定義は何か? 「1日」の定義は何か? 1年も1日も「時間」に関わる概念であり、同一の基準で定義されていれば、上記のような調整[閏年の調整]が必要ないのではないか。 と問うた。…