断片
夏の風物詩「風鈴」が見られなくなって久しい。かつて人々は縁側で団扇をあおぎ、軒下に吊り下げられている風鈴の音を聴きながら、涼をとっていた。その後、扇風機・エアコンの普及や和風建築の減少とともに、団扇や風鈴は、日常生活から消えていった。確か…
私たちは、「戦争を知らない子どもたち*1」である。歴史に学ぶことをせず、AI兵器等の開発にいそしんでいる*2。 1.日本海軍(1904年、明治37年) [軍歌]日本海軍現代版(リメイク) 2.わからない節(1906年、明治39年) 添田唖蝉坊・新わからない節 / …
…… 風の匂いはうつくしい 渓谷の 石を伝わってゆく流れはうつくしい 午後の草に落ちている雲の影はうつくしい 遠くの低い山並みの静けさはうつくしい きらめく川辺の光はうつくしい おおきな樹のある街の通りはうつくしい 行き交いの なにげない挨拶はうつく…
私はブログを始めたとき、次のような文章を書きたかった。 梢の隙間を洩れて来る日光が、径のそこここや杉の幹へ、蠟燭で照らしたやうな弱い日なたを作つてゐた。歩いてゆく私の頭の影や肩先の影がそんななかへ現はれては消えた。なかには「まさかこれまでが…
1988年、桑原武夫が無くなったとき、長田弘(1939-2015)は、その死を悼んで、一篇の詩を書いた*1。 桑原武夫(1904-88) えらそうな 物言いには (言うとるわ、言うとるわ) もったいぶった 物言いには (あほらし。あほらしやの鐘が鳴りまっせ) 思イ邪マ…
たまたま、<「Aとも言えるが Bとも言える」は、何も考えていないだけ。>という記事が目に入ったので、これについて少し考えてみよう。 ブロガーの「ちきりん」さん(以下、Yと呼ぶ*1)が、こんなことを言っているらしい。検索してみたら、<「Aともいえる…
先日、腰痛に関する記事を書いて数日後の夜、トイレに行こうと体を動かそうとした瞬間、腰に激痛が走り、全く身動きできないことに気づいた。幸い隣に妻が寝ていたので、救急車を呼んでもらった*1(一人で寝る時は、携帯など外部との連絡手段を確保している…
私は、基本的に自分語りをしない方針なのですが、今回は自分語りから話を始めます。 先日、咳をしたとき、腰を痛めてしまいました(以前、ぎっくり腰になったこともあります)。長年のデスクワーク(姿勢の悪さ)による疲労が閾値を超えたものではないかと思…
あ https://www.pinterest.jp/pin/80642649548888093/?lp=true
青時雨(あおしぐれ)とは、「青葉の頃、雨が上がったあとの木の下を通ると、葉に溜まっていた雫がはらはら落ちてくること」(夏の季語、歳時記)らしい。 https://blog-001.west.edge.storage-yahoo.jp/res/blog-56-dd/tukasa5462/folder/980514/85/3186338…
ブラジルと言えば、「サンバ」のリズムを思い出しますが、ここで取り上げるのは「ボサノバ」です。ボサノバは、「第二次世界大戦後、アメリカ合衆国のポピュラー音楽の影響を受けてサンバはより現代的になり、都会の白人向けサンバとして生まれた」(由比邦…
今回は、前半でいささか思考をめぐらし、後半で感傷的な解釈をしましょう。 私たちにお馴染みの蝉の種類とその鳴き方は、次の通りです。 http://siritai-zatugaku.com/archives/944.html (http://yahuhichi.com/archives/342.html)より ちょっと、理科の知…
今回は、ちょっと軽い話題。 蓮實重彦が「伯爵夫人」で三島由紀夫賞を受賞し、報道陣に「馬鹿な質問はやめていただけますか」 と言って話題になった話です。 受賞会見の質疑応答は、http://www.huffingtonpost.jp/2016/05/16/hasumi-mishima_n_9998942.html …
言葉(1) 柳絮は、「りゅうじょ」と読みます。これを読めた人は、きっと意味もわかっているのでしょうね。 柳絮とは、「白い綿毛のついた柳の種子。また、それが春に飛び漂うこと」(デジタル大辞泉)です。 動画を見ていただくのが手っ取り早いですね。 …
野遊び(のあそび)とは、「野に出て、草を摘んだり、会食をしたりして遊ぶこと。」ですが、現代の言い方では、ピクニックですね。だけど、都会に暮らしていると(地方でも似たようなものですが)、なかなかピクニックもままなりません。だいいち野遊びにふ…
自民党の参議院議員の丸山和也の参院憲法審査会(2016/2/17)での発言が問題になっている。 まず、どういう発言をしたのか、その内容を紹介しよう。 憲法上の問題でもありますけれど、ややユートピア的かもわかりませんけれども、例えば、日本がですよ、アメ…
今回のテーマは、「かさねの色目」の一種である「雪の下」「氷重」「枯野」ですが、その前に「色目」についてふれておきましょう。 色目(いろめ)というと、「色目を使う」を連想される方が多いかと思いますが、それだけではありません。デジタル大辞泉によ…
風花(かざはな、かざばな)とは、「晴天に、花びらが舞うようにちらつく雪で、山岳地帯の雪が上層気流に乗って風下側に落ちてくるもの」(デジタル大辞泉)だそうです。 こんな記事がありました。http://www.bionet.jp/2011/12/iro21-2/ 日本列島に、大陸か…
以下に、2014年と2015年の高校の試験問題を掲載します。これは実際の試験問題で、理系、文系問わず必須です。どこの学校の試験問題かは後で書きます。これに合格しないと、高校卒業の資格は与えられません。 問題は、どれか1つのテーマを選んで論述しなさい…
青春グラフィティ 22才の別れ 悲別 風 川野夏美。 フォークと艶歌の違いはありますが、(恐らく)モチーフが同じなので、私には同じように聞こえます。 人はよく「現在」が「過去」とは大きく違った時代であるかのように言い立てるが、果たしてどうなので…
まず彼岸花に関する基礎知識から、 あちこちで、彼岸花が咲いています。毎年見事にお彼岸の頃に咲くので、この花はまさに「秋分の目印」といえるでしょう。彼岸花はなんとも不思議な植物で、葉が茂るのはなぜか冬の間だけ。春には葉を枯らして、夏の間は地下…
今年ももうすぐ夏が終わります。特に何ということもなく季節が移り変っていきます。 特別に悲観することもなく、特別に楽観することもなく……。 ・いまこの瞬間における世界の断片 ・忘却 ・渦流のリアル
「夏の終わり」を表わす言葉がきっとあるはずだと思い探していたら、「処暑(しょしょ)」という言葉が見つかりました。 次のような意味なんですね。 処暑(8月23日頃)…夏の暑さに陰りが見えはじめる頃。「処暑」とは、暑気が止むという意味。萩の花が咲き…
下の写真は、今月より始まったフジテレビのドラマ「恋仲」のオフィシャルサイトから。…浴衣と団扇に注目してみましょう。 浴衣と言えば、夏の風物詩、花火大会に盆踊り。浴衣デートというのは、なかなか粋ですね。(九鬼周造の『いきの構造』が積読になって…
hyacinthine とは、ヒアシンスのような色の、可憐な美しいという意味。 カールした金髪。テイラー・スウィフト。 谷村新司、松浦亜弥。風信子(ヒヤシンス)。
こんなのはどうでしょうか。 1.日の光を浴びる。 2.ひたすら眠る。 3.宇宙から地球を見下ろす。
蛙の目借時/妻狩時/媾離時/雌駆時(かわずのめかりどき) アズマヒキガエルの繁殖行動は笑える。
先日、とある居酒屋で飲んでいたときのこと、そこは女子会も可能なわりと落ち着いた雰囲気の店であったが、そこで異様な光景を目にした。 斜め向かいに女子4人のグループがいたのだが、実に静かに4人とも「携帯」を操作しているのであった! そのあまりの…
今日は、仕事帰りに、妻のご下命により、スーパーで買い物をしてきた。魚屋に「朝獲れ」のイワシがならんでいたので、それを買うことにした。近くの漁港でとれた「朝獲れ」の魚は、全く鮮度が違う。青魚だし、これは栄養満点だ。 夕飯に「イワシのぬた」が出…
私は 選ばれたカラスです。白と黒の統一のためにやってきました。… Aren't we all humans?