浮動点から世界を見つめる

「井蛙」には以って海を語るべからず、「夏虫」には以て冰を語るべからず、「曲士」には以て道を語るべからず

花見の話題あれこれ

 

鹿と桜

鹿と桜 / Cherry Blossoms and Shika Deer

Tetsushi Kimuraさんの作品

 

桜と少女

f:id:shoyo3:20190412151805j:plain

モデルは西野七瀬さん  http://toriizaka46.jp/wp-content/uploads/2015/08/maxresdefault2.jpg

 

サクラ〜卒業できなかった君へ/半崎美子

 

SAKURA/いきものがかり


花衣

① 桜襲(さくらがさね)の衣。表は白、裏は葡萄(えび)染めのもの。

② はなやかな衣。特に、墨染の衣に対して、俗人の衣をいうことがある。また、花色の衣。

③ 花見に行く時に、女の着る晴れ着。また、花見の衣装。《季・春》

桜の花の、人の身に散りかかるのを衣に見立てた語。《季・春》

桜襲…襲(かさね)の色目(いろめ)の名*1。白桜・花桜・紅桜などの総称。表は白、裏は赤、または葡萄染))(えびぞめ)。なお、裏については濃紫・二藍(ふたあい)・縹(はなだ)などの諸説がある。(精選版 日本国語大辞典

 花衣という言葉は覚えておきたい(桜衣とも言うらしい)。④の意味は初めて知ったが、桜吹雪よりはいい。しかしここでは、①の桜襲(桜重)を見ておこう。葡萄(えび)染めというと、薄い赤紫色、ブドウの実の色だが、色見本と配色サイトでは、下図のようにピンクである。なお、バラも、バラ目・バラ科であり、属のレベルで異なるだけである。道理でよく似た色をしている。 

 

f:id:shoyo3:20190412204236j:plain

左図(襲の色目)…日本の伝統配色より。(https://www.color-sample.com/colorschemes/japanese/spring/

右図…春の上生菓子(練り切り)「花衣(はなごろも)」(https://baigetsu.hamazo.tv/e7366557.html)

 

f:id:shoyo3:20190412211136j:plain

http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/zoo/kanazawa/details/post-532.php
 

花見幕/志村立美

f:id:shoyo3:20190412204708j:plain

https://plginrt-project.com/adb/?p=17211

ここで注目しているのは、背景の幕(花見の宴に張る幕)である。

元禄時代の頃に、花見のときに小袖を脱いで、木の枝や渡した綱紐に掛けて幕代わりにしたものが起こりです。 また、花見のときに着る、女性の豪華な小袖のことを花見幕といいます。花見小袖、小袖幕ともいいます。きものの柄としても用いられます。(http://www.so-bien.com/kimono/%E7%94%A8%E8%AA%9E/%E8%8A%B1%E8%A6%8B%E5%B9%95.html

小袖を脱いで、その下には何を着ていたのだろうかと想像するのは下衆の勘繰りか。

花見の宴に張る幕が小袖だとすると、どういうデザインのものがいいのだろうか?

*1:色目については、2016/1/21 色目(1) 雪の下、氷重、枯野 参照。