浮動点から世界を見つめる

「井蛙」には以って海を語るべからず、「夏虫」には以て冰を語るべからず、「曲士」には以て道を語るべからず

絶世の未来へ <地の響き>

太鼓奏者 林英哲の演奏活動50周年記念公演が、2021年3月17日にサントリーホールで開催された。


独奏の宴「絶世の未来へ」

「祈り」「厄払い」、そして「良き未来」のための「ひとり舞台」、空前絶後、一世一代


次の動画は、そのダイジェスト版である。(このような太鼓演奏はホールで聴くべきだろう。舞台もよく考えられていると思う)

www.youtube.com

【演奏曲】

・一人舞(06:45~)

・祈夜(20:03~)

・曙光(22:35~)

私は、この曲(曙光)を聴いて、生命と共鳴する地の響きを感じた。→ 絶世の未来へ

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(動画より)

 

林英哲は、次のように述べている。*1

私が思う太鼓の音は、精神の深いところで鳴る音、

森羅万象や宇宙意識に通じていくような音、という感覚があります。

たんなる賑やかしだけではない太鼓の深い命の響き、

その律動が、19の時から50年もの間、私を支えてくれました。

わけもわからず乗ってしまった舟が、絶望の海に漂うこともありましたが、

漕ぎ続ければ「絶望」ではない「絶世の未来」の岸辺が待っているかもしれない、

そう思い続けた、その願いを込めた今回のサントリーホール「ひとり舞台」です。

 

60代最後の今年は、東日本大震災から十年、

さらに度重なる自然災害、追い打ちをかけるコロナ禍―

多くの多難な人々の「祈り」と太鼓打ちの役割「厄払い」も併せて、

力の限り、良き未来へと再生する命の響きを奏でたいと思っております。

 

林英哲

 

林英哲については、以下でもとりあげた。

shoyo3.hatenablog.com