素直な気持ちで、以下の動画と記事をご覧ください。
認知症といっても、高齢者に限られるというわけではなく、若年性認知症もあります。
『優しい認知症ケア ユマニチュード』前編 ユマニチュードって何だろう?
『優しい認知症ケア ユマニチュード』後編 ユマニチュードの哲学と技法
「いつかきっと大丈夫になるので。」 寺本舞衣さん 第56回NHK障害福祉賞・優秀
<網膜色素変性症>
https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/625/
このような動画を見たり、記事を読んだりすると泣けてきますね。
**********
Humanitudeとは、humanに接尾辞 -itude (tude)を付加したもののようです。(人間性と訳す?)
上記の『優しい認知症ケア ユマニチュード』では、ユマニチュードを「人間らしさを取り戻す」という意味だと説明しています。
ユマニチュードはケア技法であると同時に、「ポジティブな人間関係」を構築するための“ケアの哲学”でもあります。(前編より)
ユマニチュードを「ケア技法である」と捉え、ケア技術を学び実践するだけでは、ダメでしょう。「人間らしさを取り戻す」、「ポジティブな人間関係を構築する」という強い信念があってこその技法でしょう。
ユマニチュードが大切にしている哲学があります。それは、『人間とは何か』ということです。
イヴさんは、誕生には母親の体から生まれてくるという「第1の誕生」と自分の種へと迎え入れてもらう「第2の誕生」の2種類があると言います。…イヴさんはユマニチュードとは技術を使って『第3の誕生』へと導くものなのだと言います。「高齢者の人を見てみましょう。言葉を発することができず、“寝たきり”になってしまったような人たち。『人間の世界』から離れてしまっています。誰からも話しかけてもらえない。見てもらえない。触れてもらえない。『人間らしい』と感じることのできるものすべて失ってしまっている。ですから、『第3の誕生』をさせようとしているのです。つまり、お年寄りたちに『私たちの世界に戻ってきて下さい』『人間の世界に戻ってきて下さい』と技術を使って語りかけてゆくのです」(後編より)
身体的あるいは精神的に、『人間の世界』から離れてしまっている/離れつつある人を、「人間の世界に戻ってきてください」と呼びかける、これこそ「ユマニチュード」の精神でしょう。
HUMAN CONNECTION