浮動点から世界を見つめる

「井蛙」には以って海を語るべからず、「夏虫」には以て冰を語るべからず、「曲士」には以て道を語るべからず

ユマニチュード(Humanitude)

素直な気持ちで、以下の動画と記事をご覧ください。

新たな認知症ケア「ユマニチュード」とは【報道特集

www.youtube.com

認知症といっても、高齢者に限られるというわけではなく、若年性認知症もあります。

 

『優しい認知症ケア ユマニチュード』前編 ユマニチュードって何だろう?

www.nhk.or.jp

 

『優しい認知症ケア ユマニチュード』後編 ユマニチュードの哲学と技法

www.nhk.or.jp

 

「いつかきっと大丈夫になるので。」 寺本舞衣さん 第56回NHK障害福祉賞・優秀

www.nhk.or.jp

<網膜色素変性症>

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https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/625/

 

このような動画を見たり、記事を読んだりすると泣けてきますね。

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Humanitudeとは、humanに接尾辞 -itude (tude)を付加したもののようです。(人間性と訳す?)

上記の『優しい認知症ケア ユマニチュード』では、ユマニチュードを「人間らしさを取り戻す」という意味だと説明しています。

ユマニチュードはケア技法であると同時に、「ポジティブな人間関係」を構築するための“ケアの哲学”でもあります。(前編より)

ユマニチュードを「ケア技法である」と捉え、ケア技術を学び実践するだけでは、ダメでしょう。「人間らしさを取り戻す」、「ポジティブな人間関係を構築する」という強い信念があってこその技法でしょう。

ユマニチュードが大切にしている哲学があります。それは、『人間とは何か』ということです。

イヴさんは、誕生には母親の体から生まれてくるという「第1の誕生」と自分の種へと迎え入れてもらう「第2の誕生」の2種類があると言います。…イヴさんはユマニチュードとは技術を使って『第3の誕生』へと導くものなのだと言います。「高齢者の人を見てみましょう。言葉を発することができず、“寝たきり”になってしまったような人たち。『人間の世界』から離れてしまっています。誰からも話しかけてもらえない。見てもらえない。触れてもらえない。『人間らしい』と感じることのできるものすべて失ってしまっている。ですから、『第3の誕生』をさせようとしているのです。つまり、お年寄りたちに『私たちの世界に戻ってきて下さい』『人間の世界に戻ってきて下さい』と技術を使って語りかけてゆくのです」(後編より)

身体的あるいは精神的に、『人間の世界』から離れてしまっている/離れつつある人を、「人間の世界に戻ってきてください」と呼びかける、これこそ「ユマニチュード」の精神でしょう。

 

HUMAN CONNECTION

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https://affordableartfair.com/inspiration/human-connection/