2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧
YYJT(8) 楽園をポジティブに規定できないものか。その一つの試みとして、楽園の音楽空間の基底をなすにふさわしい曲目を選んでみたい……。YYJTで取り上げてきた曲は、その候補です。 https://www.youtube.com/watch?v=zqn0CDRggqI 1.The Silver Veil ww…
加藤尚武『現代倫理学入門』(17) 今回は、第8章「正義の原理は純粋な形式で決まるのか、共同の利益で決まるのか」である。正義論が、こんなテーマから始まるのはいささか奇妙な感じがするが、このまま読み進めていこう。(私の読書ノートは、できる限り…
塚越健司『ハクティビズムとは何か』(1) Amazonの内容紹介より サイバーテロリスト? それとも正義の味方? ウィキリークスやアノニマスは新しい社会を生み出すのか? アノニマス活動により政府や企業にさまざまな被害が出たり、ウィキリークスによって各国…
ラマチャンドラン,ブレイクスリー『脳のなかの幽霊』(29) ラマチャンドランは、「自己を特徴づける特性」について、ポスドクの研究生ウィリアム・ハ―スタインと、以下のようなリストを作った。 体現化された自己 感情の自己 実行の自己 記憶の自己 統合…
岡田暁生『音楽の聴き方』(12) いま読んでいる箇所は、第3章「音楽を読む-言語としての音楽」である。音楽を読むとは、音楽(クラシック音楽)は、言語的な構造を持つので、それは「読む」ものでもある、ということであった。 音楽は聴くものであると…
伊勢田哲治『哲学思考トレーニング』(3) 「今度の休日にどこへ出かけようか」の楽しい話や、「新商品Aの販促にどういう手を打つか」のビジネス上の問題、さらには「難民をどう支援するか」のシリアスな問題など、話し合い(議論)を必要とする無数の問題…
平野・亀本・服部『法哲学』(21) 功利主義の考え方は、これまで様々に批判されてきたが、平野はこれを整理している。 ①個々人の別個独立性に真剣な考慮を払っていない。 功利主義の方法は、公平原則によって個人の善観念に等しい重要性を与えるから、そ…
稲葉振一郎・立岩真也『所有と国家のゆくえ』(6) 今回から、「第3章 なぜ不平等はいけないのか」に入る。 立岩 分配を考えるときに、それを強制を介さないで行うのがよいか、強制があってよいと考えるかで分かれる。…権利ということを少しだけでも強い意…
末永照和(監修)『20世紀の美術』(2) ケーテ・シュミット・コルヴィッツ(Käthe Schmidt Kollwitz、1867- 1945)は、ドイツの版画家、彫刻家。 ベルリンとミュンヘンで美術を学んだ後、1891年に貧民を治療する医師の妻としてベルリンの労働者街に住み…
加藤尚武『現代倫理学入門』(16) <……である>から、<……べきである>を導き出すことはできないか の話の続きである。 加藤は、自然主義的誤謬批判の立場とサルトル(フランスの哲学者、1905-1980)の実存主義とは、まったく変わりがないとして、サルト…
吉成真由美『知の逆転』(13) ワトソンの著作『二重らせん』の内容紹介 生命の鍵をにぎるDNAモデルはどのように発見されたのか? 遺伝の基本的物質であるDNAの構造の解明は今世紀の科学界における最大のできごとであった。この業績によってのちにノーベル…
ラマチャンドラン,ブレイクスリー『脳のなかの幽霊』(28) ミツバチは、いわゆるミツバチの8の字ダンスを含む、非常に精巧な形式のコミュニケーションをすることで知られている。偵察係のミツバチは花粉のある場所を見つけると巣に帰り、精巧なダンスを…
軽快で楽しい曲です。 1.ディデューラ(Didulya、1969-)ベラルーシ生まれ 2.ダイアン・バーチ(Diane Birch、1983-)アメリカ生まれ 3.スティーブ・バラカット(Steve Barakatt、1973-)カナダ生まれ