浮動点から世界を見つめる

「井蛙」には以って海を語るべからず、「夏虫」には以て冰を語るべからず、「曲士」には以て道を語るべからず

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

COVID-19:東京都の「重症者数」や「病床数」、おかしくないですか?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するメモ(46)-Q&A(5) Q&A[素人の自問自答]の5回目です。今回は、「重症者増大と医療崩壊」について考えてみます。 「重症者」の定義が、国(厚労省)と東京都で異なったままというのは果たしてど…

COVID-19:「Go To」で「感染者」が増えることは、論理的にあり得ない。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するメモ(45)-Q&A(4) Q&A[素人の自問自答]の4回目です。今回は、「重症者増大と医療崩壊」について予定していたが、あまりにも「Go To」の議論が多いので、それについて簡単に見ておきたいと思い…

COVID-19:そのデータ信用できますか?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するメモ(44)-Q&A(3) Q&A[素人の自問自答]の3回目です。 Q7:今回の「第3波」では、「高齢者」の感染が増えていると報道されていますが、どう考えますか? A7-1:高齢者の感染が増えている…

議会と行政府のフリーハンド

神野直彦『財政学』(20) 今回は、第9章 予算過程の論理と実態 の続き として、「予算の執行」、「支出負担行為実施計画と支払計画」、「決算過程」、「決算処理」(p.130~)を見ていこうと思っていたが、後でふれることにして、第10章 予算の改革 に進…

COVID-19:思考停止していませんか?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するメモ(43)-Q&A(2) Q&A[素人の自問自答]の2回目です。マスメディアの報道(及び報道されないこと)を冷静に受け止め、考えてみましょう。 今回のタイトルは「思考停止していませんか?」です。「…

国会議員はいったい何をしているのだろうか?

浦部法穂『全訂 憲法学教室』(7) 今回は、第7章 国民主権 第4節 国会 2国会の構成と活動 の続き(p.534~) である。 私は、以前から国会議員はいったい何をしているのだろうかという疑問を持っている。マスメディアは選挙の時だけ大々的に報道するが、…

COVID-19:雑な議論を克服しよう 

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するメモ(42)-Q&A(1) 前回の記事で、感染者数の波のみを見て、あれこれ言うのは雑な議論だと言ったが、それは以下のように考えるからです。(今回は、趣向を変えて、Q&A[素人の自問自答]のかたちで…

COVID-19:新型コロナ、第3波の到来か?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するメモ(41) 新規感染者が過去最大を更新し、またぞろ第3波だ、大流行の兆しだ、との大合唱である。マスメディアだけではない。「メディアに登場する感染症専門家・医師」や「地方の首長」や「医師会のトップ…

泥棒洞窟実験

山岸俊男監修『社会心理学』(8) 今回は、第2章 社会心理学の歴史的な実験 のうち「泥棒洞窟実験」をとりあげる。 この「泥棒洞窟」というのは「釣りタイトル」のようだ。そこで、「釣り」に引っかかり、「泥棒洞窟」についてまず見ておこう。 ロバーズ・…

「自由な」タンゴ 踊れなくてはダメ? 

リベルタンゴ(Libertango)(1974年)は、アルゼンチンの作曲家、バンドネオン奏者であるアストル・ピアソラ(1921-1992)作曲のタンゴの楽曲。 元来タンゴは踊りのための伴奏音楽であり、強いリズム性とセンチメンタルなメロディをもつ展開の分かりやすい…

「相対的貧困率」は、貧困の指標ではない。格差の指標?

香取照幸『教養としての社会保障』(16) 今回は、第4章 変調する社会・経済 第4節 長期不況・デフレのインパクト-格差社会の出現 の続きである。 香取は、以下のようなこと述べている。 90年代後半、物価上昇率がマイナス(デフレ)に転じてからは、賃…