浮動点から世界を見つめる

「井蛙」には以って海を語るべからず、「夏虫」には以て冰を語るべからず、「曲士」には以て道を語るべからず

ブログ閉鎖します

この度、都合により、ブログを閉鎖することにしました。 拙い文章にお付き合いくださった皆様に感謝いたします。 これまでの記事は、今月末頃にすべて削除する予定です。 飛ぶ鳥跡を濁さず https://news.mynavi.jp/article/20210511-1876539/ 飛び立つ鳥の行…

メメント・モリ

藤原新也の写真集『メメント・モリ memento mori(死を想え)』(2008/11、三五館)には、興味深い写真が多数収録されています 私が特に気に入った(気になった)写真は、次の3枚です。 (p.12-13) (p.38-39) (p.104-105) 写真には、藤原新也の「言葉」…

「穴」のプロトタイプ

芝垣亮介・奥田太郎編『失われたドーナツの穴を求めて』(5) 今回も、第7穴 私たちは何を「ドーナツの穴」と呼ぶのか の続き(p172~)である。 プロトタイプ理論 芝垣は、ここで、「典型性にまつわる理論(Prototype Theory)」を使って、「穴っぽさ」につ…

オートポイエーシス(自己組織化)理論

山口裕之『ひとは生命をどのように理解してきたか』(42) 今回は、第4章 機械としての生命 第4節 さまざまな力学系モデル の続き、「自分以外のシステムがオートポイエーシス・システムだとどうして分かるのか」(p.224~)である。 私が見ているものが…

「たんなる作文」と「論理的な文章」

野矢茂樹『新版 論理トレーニング』(15) 今回は、最終章の 第11章 論文を書く である。 野矢は「論文」すなわち「論理的な文章」とは次のようなものではないと述べている。 論文とは、「あるテーマについて、自分の考えを、あるまとまりをもった明快な…

私の Summer Music

真夏日なので、家で涼んでいます。 お茶を飲みながら www.youtube.com 珈琲を飲みながら www.youtube.com ※ 来月より、夏休みに入ります。

Aがあるものを「正しい」と言い、Bが同じものを「不正だ」と言う

井上達夫『共生の作法-会話としての正義-』(27) 今回は、第2節 正義の概念(p.105~) である。 https://corobuzz.com/archives/124758 二重の懐疑 根本的に性格を異にする法秩序が、等しく正義の称号を要求する。いかなる戦争においても、両陣営がとも…

プロ写真家の感性

プロ写真家の感性は、素人(凡人)の感性とは全然違いますね。 以下は、各写真家の数多くの写真から私の主観でピックアップしたものです。 もちろん、他に素晴らしい写真は多数ありますので、ホームページ等を参照ください。 熠燿宵行 (ゆうようしょうこう)…

穴と輪

芝垣亮介・奥田太郎編『失われたドーナツの穴を求めて』(4) 今回は、第7穴 私たちは何を「ドーナツの穴」と呼ぶのか の続き(p169~)である。 芝垣は、「穴と呼ぶ空間」と「穴と呼ばない空間」を、下記a.b.のように例示していた(p.156)。 a.穴と呼ぶも…

種論争

積読本の処分メモ - 三中信宏『系統樹思考の世界』(下) 「分類思考と系統樹思考、クロスセクションとタイムシリーズ」(2023/5/17)の続きである。 いつもの通りコメントしようと思って書き始めたのだが、中途半端な文章となってしまったので、一言コメン…

無の世界

ジム・ホルト『世界はなぜ「ある」のか』(11) 今回は、第3章 無の小史 の続き(p.90~)である。 https://owlcation.com/humanities/Why-Something-Vs-Nothing 引き算論法 「無」を否定する論法に、(1)観察者論法と(2)容器論法があるということだったが…

確証バイアス、偏見・差別

山岸俊男監修『社会心理学』(25) 今回は、あらためて、第4章 対人認知と行動のうち、「社会的カテゴリーとステレオタイプ」、「偏った対人認知」(p.106~)をとりあげる。(前回は、Wikipedia等により「ステレオタイプ」について見てきた)。 外集団の人…

小旅行

日常生活に点在する非日常世界*1に、一週間ほどトリップします。 Sweet Moments of Life https://youtu.be/NP9jT0zClD8 *1:非日常世界も現実世界の一部です。現実世界は、日常と非日常から成っています。

競争社会における自己欺瞞の訓練

アルフィ・コーン『競争社会をこえて』(33) 今回は、第5章 競争が人格をかたちづくるのだろうかー心理学的な考察 第3節 心の傷を否定すること(P.190~)である。 競争は、我々を引きずり倒し、心理的に圧倒してしまい、人間関係を台無しにし、力を発…

オートポイエーシス、流体のスナップショット

山口裕之『ひとは生命をどのように理解してきたか』(41) 今回は、第4章 機械としての生命 第4節 さまざまな力学系モデル の続き「オートポイエーシス・システム」(p.217~)である。 部品を一つの機械に組み上げる時に、我々はその機械の目的を意識せ…

権力の諸形態

川崎修・杉田敦編『新版 現代政治理論』(1) 今回より、本書(2012年3月30日発行 新版第1刷)の読書ノートを始めます。 第1章 政治 は省略し(後で戻るかかもしれません)、第2章 権力 から始めます。 まず、第1節は「権力のさまざまなかたち」です。 ****…

三匹の子豚の鼻の穴は、全部でいくつあるでしょうか?

三匹の子豚 行列のできるラーメン店 三匹の子豚 【問題】三匹の子豚の鼻の穴は、全部でいくつあるでしょうか?*1 https://www.irasutoya.com/2013/10/blog-post_7173.html 【解答】(Aの答え)式:3×2 答え:6 採点:ブー(×)(Bの答え)式:2×3 答え:6 採…

質問、異論、批判

野矢茂樹『新版 論理トレーニング』(14) 今回は、第10章 批判への視点 である。本章は、第1節 質問への視点 と第2節 異論と批判 からなる。 質問への視点 理解できない議論に対しては質問しなければならない。その重要性はどれほど強調してもしすぎる…

推論の技術-背理法

野矢茂樹『新版 論理トレーニング』(13) 今回は、第9章 推論の技術 第3 背理法 である。 背理法とはどういうものか。Wikipediaは、次のように説明している(ア)。 P を仮定すると、矛盾が導けることにより、P の否定を結論付けることは否定の導入とい…

推論の技術-消去法

野矢茂樹『新版 論理トレーニング』(12) 今回は、第9章 推論の技術 第2節 消去法 である。 消去法 ①AまたはB ②Aではない それゆえ ③B これは単純である。「様々な選択肢がある場合に、誤りや、あり得ないものを消去していき、最終的に残った選択肢を選…

〇〇の音楽アラカルト

最近聴いた曲です。 1.Art of Life/Michelle Gurevich https://youtu.be/DuI0A8MJZ3o 2.Nature Boy/Connie Evingson https://youtu.be/yhqiB1bAMAM 3.Quiet Resource/Evelyn Stein https://youtu.be/bbyWUsQ4WtI

分類思考と系統樹思考、クロスセクションとタイムシリーズ

積読本の処分メモ - 三中信宏『系統樹思考の世界』(上) 積読本を処分するにあたり、ちょっと気になった部分をピックアップしておこう。 三中(みなか)は、系統樹とは「さまざまなもの(生物・無生物)を系譜に沿って体系的に理解するための[図示]手段…

現実世界の政治・経済体制の根幹に関わる規範的議論

井上達夫『共生の作法-会話としての正義-』(26) 今回から、第3章 現代正義論展望 である。その内容は以下の通りである。 第1節 問題状況 第2節 正義の概念…1.二重の懐疑、2.形式的正義概念、3.エゴイズムの問題 第3節 正義理論の諸累計…1.功利として…

ドーナツは、ドーナツの穴を所有している ??

芝垣亮介・奥田太郎編『失われたドーナツの穴を求めて』(3) 今回は、第7穴 私たちは何を「ドーナツの穴」と呼ぶのか の続き(p166~)である。 芝垣は、「ドーナツの穴」のような文を「PのQ」構文と呼び、「の」の用法を分析している。 PとQの関係 a b c d…

法人税の課税根拠は?

神野直彦『財政学』(38) 今回は、第15章 要素市場税の仕組みと実態 の続き(p.215~)を読む順序であり、次のような内容からなる。 所得税に包摂された法人税 二重課税の調整問題 支払段階調整方式と受け取り段階調整方式 要素市場税としての法人課税 益…

エレクトロ・スウィング

https://www.maniadb.com/album/700510 エレクトロ・スウィング(Electro swing)とは、音楽ジャンルの一種で、「ヴィンテージ・ミュージックの影響を受けたクラブジャズやEDM[Electronic dance music]、または、ハウス・ミュージックやヒップホップをミッ…

分子機械

積読本の処分メモ - 野田晴彦「分子機械の化学」 積読本を処分するにあたり、ちょっと気になった部分をピックアップしておこう。(情報が古いかもしれない) 遺伝の基本の物質が核酸であるあることが確立すると、生物学は化学と地続きになった。生物を構成…

地球の公転軌道(楕円)は、どちらでしょうか?

有限の円運動をする物体(惑星)に多様な生命体が乗っていることを想起する時、それは具象であり、また抽象でもある。 【問題1】 地球の公転軌道は楕円だと言われますが、図1と図2のいずれが地球の公転軌道に近いでしょうか? その理由も述べて下さい。 (…

「あなたのブログは面白くない」と言われたら…

野矢茂樹『新版 論理トレーニング』(11) 今回は、第9章 推論の技術 第1節 存在文の扱い方 である。 あなたのブログは面白いか? 以下の①,②から③を導くことができるだろうか?*1 世の中には面白くないブログがある……① 世の中には得るところがないブログ…

「集団的自己増殖系」と「生命」

山口裕之『ひとは生命をどのように理解してきたか』(40) 今回は、第4章 機械としての生命 第4節 さまざまな力学系モデル の続き「カウフマンの集団的自己触媒系と自律体」(p.208~)である。 従来の力学系モデルにおける自己組織化論は、…「自己組織化…