アルフィ・コーン『競争社会をこえて』(25)
今回は、昨日の「競争を伴わないスポーツ(気晴らし、楽しみ)【デポルターレ】(上)」の続きである。
コーンは、「競争を伴わないゲーム」を考え出した人物として、T.オーリック、J.ソ-ベル、T.F.レンツ、R.コーネリウスの名前をあげている。
「競争を伴わないスポーツ(ゲーム、気晴らし、楽しみ)はいろいろ考えることができよう。それらを考え出すことは、「マインドスポーツ」と言ってよいのかもしれない。
順序付けのAI情変換
私が最初に考えてみたのが、「競争を伴うスポーツ(ゲーム)」を「競争を伴わないスポーツ(ゲーム)」に転換することである。
「競争を伴うスポーツ(ゲーム)」に特徴的(本質的?)なことは、点数化による順序付けにあるとすれば、順序付けを無意味化する方策を考えることである。
6人の選手がいて、既定のルールによれば、A,B,C,D,E,Fの順番で順位が決まったとする。ここでAI判定をして、例えば次表のように点数化する。これをAI情変換(=愛情変換)*1と呼ぶ。当初の点数、順序は公表せず、AI情変換の点数のみ公表する。
このAI情変換の中身はブラックボックスであり、データをいくら集めても変換式が推定できない。選手たちは、このAI判定はおかしいと騒ぎだす。そこでAI神は宣ふ(のたまふ)「デポルターレ!」。
凧揚げフェスティバル ⇐⇒ スポーツカイト、カイトボード
私はスポーツ関連で、「凧揚げ」に至ったので、まずは「スポーツカイト」「カイトボード」を見ておこう。
<スポーツカイト 20130524放送 NHK大阪NEWSテラスKANSAI>
<Introducing Team KiteLife>
<The Best Kitesurfing Spots in the World 4K - Part 1>
続いて、凧揚げの動画。
<30mの巨大凧登場!石狩で「カイトフェスティバル」初開催!@北海道石狩市>
<2019 5 12内灘 世界の凧の祭典>
<内灘の祭礼・世界の凧の祭典>
凧/凧揚げについては、Wikipediaに詳しい。非常に面白いが、詳細をみていこうとするときりがないので、やめておく。
これらを見てくると、スポーツカイトは邪道だと思えてくる。凧揚げを「競争を伴わないデポルターレ(ゲーム、気晴らし、楽しみ)」として、楽しむのが良いだろう。
「競争を伴わないスポーツ(ゲーム、気晴らし、楽しみ)」の創作
私は次のようなゲームを思いついた。
題して、「股のぞき50m走」(男性)、「イナバウアー50m走」(女性)である。これには「コーカス・レース」のルールが適用される。*2
<股のぞき効果のイグ・ノーベル受賞者が語る 「人は常に錯視している」>
https://shiruto.jp/culture/1534/
<ナバウアー(荒川静香)>
「コーカス・レース」のルールとは、「先ず、適当に円を描き、その周りに、適当な位置につき、ヨーイドンの合図もなく、適当に走り出し、適当に終わる」というものである。*3