新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するメモ(43)-Q&A(2)
Q&A[素人の自問自答]の2回目です。マスメディアの報道(及び報道されないこと)を冷静に受け止め、考えてみましょう。
今回のタイトルは「思考停止していませんか?」です。「思考停止」とは、どういう意味か考えてみてください。
Q6:新型コロナの感染者が、過去最高を更新している現状をどう見ますか?
A6-1:「第3波」云々は、次のような感染者数の推移グラフを見てのことでしょう。
このグラフは、Our World in Data のDaily new confirmed cases of COVID-19 で、日本を選択したものです。縦軸は100万人当たりの感染者数(=検査陽性者数)の7日移動平均であることに注意してください。
ここで私から質問しましょう。考えてみてください。
- 感染者数が増えていることの何が問題なのですか?
- 「第3波」と言うなら、第1波はいつからいつまで、第2波はいつからいつまで、第3波はいつからですか?
A6-2:次の死亡者数のグラフを見てください。
感染者数のグラフとは、全くイメージが違うでしょう。
- 第3波と言うなら、第1波はいつからいつまで、第2波はいつからいつまで、第3波はいつからですか?
もう一つ質問しましょう。考えてみてください。
- 何のためにこのグラフを見ていますか?
- このグラフから何が言えるでしょうか?
私の答えは、COVID-19という疫病(以後「疫病」と呼ぶことにします)のリスクの程度を概観することです。
こちらのグラフは、100万人当たりの死亡者数の推移です。形状は同じで、縦軸メモリの数値が違います。
直近の数字は、日本全体で1日当り10人前後という死者数です。
質問です。考えてみてください。
- 新型コロナ以外で死ぬ人は、日本全体で1日当たりどれくらいでしょうか?
- 新型コロナ以外で死ぬ人を問題にせず、なぜ新型コロナだけを問題にするのですか?
日本全体で1日当り10人前後という死者数は、100万人当り0.08人となります。(10÷126=0.08)
100万人当りという指標は、国別の比較で便利です。(日本では都道府県別の数字が出ていますが、比較の際は人口当りが良いでしょう)。更に言えば、人口当りではなく、〇〇当りという指標が考えられるべきだと思います。
では、アメリカの100万人当たりの死亡者数の推移はどうなっているでしょうか。
だいたい似たような形状ですが、直近は8月のピークを超えています。ただスケールが違います。日本の約50倍です。
もう一つ注目しているスウェーデンも見てみましょう。
直近の上昇から下落に転じたというところが注目されるでしょう。
はてさて、日本は今後上昇し続けるのか、それとも下落に転ずるのか。
質問です。考えてみてください。
・数理モデルを駆使して、今後を予測して、何かの足しになるでしょうか?
・実用的な数理モデルを考えようとするなら、何を操作変数としますか?
今後、PCR検査信仰、緊急事態宣言とロックダウン、感染症法、死亡統計の怪、「経済をまわす」(GOTO)ということ、オリンピック廃止論、デジタル医療、マスクという象徴、同調圧力と対話、ワクチン、免疫と防疫と検疫、ウイルスとの共生等々について、Q&Aの形で見ていきたいと考えています。
何度でも言いますが、
■正しく恐れる
■冷静な頭脳と温かい心
■鳥の目、虫の目、魚の目、心の目
これを忘れないようにしたいと思います。
新型コロナの問題は、保守(右)・リベラル(左)の二項対立にもちこむような問題ではないでしょう。