アート
岡田暁生『音楽の聴き方』(4) それまで単なる抽象的な音構造としか見えなかったものが、これらの言葉がそこに重ねられるや否や突如として受肉される。体温を帯びた生身の肉体の生きた身振りとなるのである。 わざ言語(生田久美子) 平原綾香のモルダウ mol…
大岡信『抽象絵画への招待』(12) 大岡は、静物画について、次のように述べている。 西洋の言葉で「静物」を指す語がnature morte(死んだ自然)であったり、still life(静止した生命)であったりすることは意味深い。静物画は、これらの語が意味してい…
V-POPに続き、今回はC-POPです。 尖閣諸島や南シナ海で、反中感情をあおってばかりいないで、今回紹介するような C-POP歌手を呼んで、楽しませてほしいものですね。ポップスは全世界共通のように思います。 1.關詩敏 シャロン・クワン Sharon Kwan (1995/…
岡田暁生『音楽の聴き方』(3) 例えば、東京オペラシティのコンサートホールで、オッコ・カム指揮のフィンランド・ラハティ交響楽団によるシベリウス交響曲を聴くということは、何を意味するだろうか。…宗教体験、音楽批評、沈黙の聖化。…私たちは、「語る…
大岡信『抽象絵画への招待』(11) マーク・トビー(1890-1976)とは、20世紀西洋人名事典によれば, 米国の画家。元・コーニッシュ・スクール教授。ウィスコンシン州センタービル生まれ。シカゴ・アート・インスティテュートなどで学び、コマーシャル美術…
YYJT(5) YYJTというのは、既存のジャンルでは、イージーリスニングとかニューエイジですが、そういう分類にはあまりこだわりません。キーワードは、「優雅」、「安らか」、「上品」、「知的」です。それらが感じとれる曲であれば、YYJTとします。 今…
岡田暁生『音楽の聴き方』(3) 音楽を「する」「聴く」「語る」の分裂 岡田は、「芸術批評」と言う胡散臭い職業が、一体どういう経緯で生まれてきたのかについて書いている。 封建時代の芸術創作は顧客(王侯ならびに教会)による芸術家の丸抱えであったの…
大岡信『抽象絵画への招待』(10) ジャクソン・ボロック(1912-56) 菅井汲(1919-96) 利根山光人(1921-94)
大岡信『抽象絵画への招待』(9) ゴーキー(1904-1948)について、藤枝晃雄は次のように述べている。 ウッチェロ、アングル、ピカソ、ミロ、カンディンスキー、ロベルト・マッタらの影響を受け、作風を転々と変えていったが、30年代の終わりになって自己の…
YYJT(4) 私は、これらの曲を寝転がって聴いています。 今回は、Ralf Bach/Ralf Eugen Bartenbach です。(ヨハン・ゼバスティアン・バッハ Johann Sebastian Bachではありません。) YYJTとはちょっと違うかもしれませんが、そこは大目に…。 最初に聴い…
岡田暁生『音楽の聴き方』(2) 最初に岡田の話を聞き、その後ちょっと余談になるかもしれませんが、私にとっては本論のサロン音楽についてふれましょう。 神の代理人としての音楽批評 19世紀における音楽の神聖化と不可分の関係にあったのが、ロマン派の…
今年ももうすぐ夏が終わります。特に何ということもなく季節が移り変っていきます。 特別に悲観することもなく、特別に楽観することもなく……。 ・いまこの瞬間における世界の断片 ・忘却 ・渦流のリアル
大岡信『抽象絵画への招待』(8) ロバート・マザ-ウェルは、「最もすぐれた絵画においては、作家は黙考しているのである」といった。 山口長男。斎藤義重。吉原治良。
岡田暁生『音楽の聴き方』(1) 素敵なコンサートの後の帰路、せっかく知人と一緒なのに、互いに押し黙ったままでいるくらいつまらないことはないだろう。自由闊達に語り合えれば合えるほど、やはり音楽は楽しい。 オルフェの堅琴。 フランツ・リストの交響…
YYJT(3) 今回は、Ernesto Cortazar (1940-2004)です。 2曲紹介します。 Just for You www.youtube.com My Love For You www.youtube.com (付録) かって、よく ピアノの貴公子 Richard Clayderman を聴いたものです。(聴いたことのない人にはおすすめしま…
北川東子『ジンメル-生の形式』(10) 世界の物的性格と多次元の混在 ジンメルの「椅子の哲学」は、マイネッケにとって「すぐに消えてしまう花火」であったのに対し、ズスマンにとって、それは絶対的なものが放つ「きらめき」であった。はかない一瞬の思…
大岡信『抽象絵画への招待』(7)。 ロバート・マザ-ウェルは、スペイン内戦をテーマにした「スペイン共和国への哀歌(エレジー)」の連作が有名である。スペイン内戦とは、どんな戦争であったか? マザ-ウェルは、あるとき「最もすぐれた絵画においては…
下の写真は、今月より始まったフジテレビのドラマ「恋仲」のオフィシャルサイトから。…浴衣と団扇に注目してみましょう。 浴衣と言えば、夏の風物詩、花火大会に盆踊り。浴衣デートというのは、なかなか粋ですね。(九鬼周造の『いきの構造』が積読になって…
ボンド(bond)とは、オーストラリア人とイギリス人の女性4人からなるストリング・カルテット。アンドレ・リュウ(André Rieu, 1949-)とは、 オランダの音楽家・指揮者・ヴァイオリニスト。世界中で演奏活動を行い、ヨーロッパやアメリカで爆発的な人気を…
ベトナム戦争終結(1975/4/30サイゴン陥落)から40年。とっくに「戦争を知らない子供たち」の時代です。 V-POPの3人の女性歌手を紹介します。これらの曲を聴いていると、もはや「V(ベトナム)」という限定が無意味なようです。(ひょっとすると、…
大岡信『抽象絵画への招待』(6)。 サム・フランシス、彼は、自分の絵の新しい変化の予感を語りながら、「原型的なもの」への関心を注意深く口にした。 息子のフランシス真悟(1969-)の作品。《Veil (magenta)》2011年。
YYJT(優雅で、安らかで、上品で、知的)な曲(その2) 今回は、Omar Akram です。 彼のアルバム Echoes of Love(2012)は、グラミー賞(ニューエージ部門)を受賞しています。 Passage into midnight. Dancing With The Wind.
大岡信「抽象絵画への招待」(5) 造形空間とは何か。 精神の流体。 単純化と複雑化。 ルーチョ・フォンタナ。 イヴ・クライン。 マーク・ロスコ。 クリフォード・スティル。 バーネット・ニューマン。
YYJTとは何か? Giovanni Marradi の音楽。 Vladimir Volegov の絵画。
大岡信「抽象絵画への招待」(4) ピエール・スーラージュ(Pierre Soulages,1919-) ハンス・アルトゥング(Hans Hartung,1904―1989) 難波田龍起(1905-97)
大岡信「抽象絵画への招待」(3) サム・フランシス (1923-1994)の絵をみてみよう。 サム・フランシスとは、 20世紀のアメリカの画家。1923年、カリフォルニア州に生まれる。第二次大戦中、飛行訓練中の事故によって入院していた時に絵を描きはじめた。アン…
JUJU の Take five Keiko Matsui の Across the Sun と Stingo
Karunesh (1956-)は、ドイツ生まれのミュージシャン。1979年にインドに旅行し、ヒンディー語で「慈悲の神」を意味するKaruneshという名前を得た。(wikipedia) 2曲紹介します。 (New Age Relaxation) アルバム Nirvana CaféからThe Conversation Karunesh - …
大岡信「抽象絵画への招待」(2) 抽象とは何か? フォービズム。キュビズム。シュルレアリズム。オートマティスム。 ヴォルス。絵画空間。アンフォルメル。
「題名のない音楽会」での「モルゴーア・クァルテット」特集。 「21世紀の精神正常者」なのか、「21世紀の精神異常者」なのか?