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COVID-19:小括(2)― 終わらないイベント

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関するメモ(82)

※ 当ブログのCOVID-19関連記事リンク集 → https://shoyo3.hatenablog.com/entry/2021/05/06/210000

私は、およそ1年前の2020/8/7に、小括(頭の整理)を書いた。今回は、これを見直すことにする。全面的に書き直そうかとも思ったが、前回とどこが変わったのか分かるかたちにすることにした。

実のところ、頭の整理はできていないのだが、個人的なメモだから、まあ良しとしよう。

 

今回のメモ(目次)

  

 1.COVID-19は、「ただの風邪」なのか?
  • COVID-19とは「病名」であり、「新型コロナウイルス感染症」と呼ばれている。
  • SARS-CoV-2(severe acute respiratory syndrome coronavirus 2)とは「ウイルス名」であり、「重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2型」と呼ばれている。
  • 体内にウイルスが「存在」しているだけでは「病気」ではない。
  • PCR検査や抗原検査は、体内にウイルス(SARS-CoV-2)が「存在」しているか否かを検査するものであり、「病気」(COVID-19)か否かを判定するものではない。(追加)
  • 「感染者」という紛らわしい言葉には注意しなければならない。(「感染症患者」ではない)
  • 検査陽性者、感染者、発症者、患者という言葉の定義を明確にすべきである。(追加)
  • SARS-CoV-2がさまざまな「症状」(重症急性呼吸器症候)を引き起こすとき、「新型コロナウイルス感染症」と呼ばれる。(変更前)
  • SARS-CoV-2が、重症急性呼吸器症候に限らず、さまざまな「症状」を引き起こすとき、「新型コロナウイルス感染症」と呼ばれる(?)。(変更後)
  • 「死因」の定義によれば、死亡診断書の死亡の原因欄に、「直接死因」ではなく、「原死因」として、「SARS-CoV-2」が記載されていれば、COVID-19による死亡とカウントされる。(追加)
  • 「重症」かつ「急性」かつ「呼吸器」に症状が無ければ、「新型コロナウイルス感染症」と呼ぶことはできない。(変更前)
  • 「無症状」、「軽症」、「中等症」、「慢性」、「呼吸器以外の症状」であれば、「新型コロナウイルス感染症」と呼ぶことはできない。(変更前)
  • 「重症」、「急性」、「呼吸器」というのは、SARS-CoV-2(severe acute respiratory syndrome coronavirus 2)を原因とする疾病が、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)であるという定義によるものである。しかし現実には、「重症」でなくても、「急性」でなくても、「呼吸器症候」がなくても、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)であるとされている。曖昧な言葉遣いは混乱のもとである。なお、上記定義が妥当か否かは、検討を要する事項だろう。(変更後)
  • 「軽症」、「中等症」であれば、「ただの風邪」である。
  • 「軽症」、「中等症」から、「急速に」、「重症」に移行すれば、その時点で「危険な風邪」と呼ばれよう。
  • 無症状」であれば、「ただの風邪」でもない。何も問題はない(削除)
  • 「無症状感染者」という言葉がある。あるいは「無症状病原体保有」という言葉がある。後者は、「臨床的特徴を呈していないが、検査により新型コロナウイルス保有していることが確認された者」である(感染研)。(追加)
  • 「有症状」か「無症状」かの区分が明確ではない。本人申告によるものか、客観的基準によるものか、医師の判断によるものか。(追加)
  • 「無症状」が、「軽症」、「中等症」に移行すれば、「ただの風邪」と呼ばれよう。
  • 「無症状」のウイルス保有者(正確には、「保有」しているのではなく、「存在」しているのだが、便宜的にこう呼ぶ)が、ウイルスを他者にうつしても、何も問題はない
  • うつされた人が、「無症状」であれば、何も問題はない
  • うつされた人が、「軽症」、「中等症」であれば、「ただの風邪」である。
  • うつされた人が、「重症」かつ「急性」かつ「呼吸器」に症状を呈するようになれば、「危険な風邪」である。
  • 「ただの風邪」であれば、定義により、「新型コロナウイルス感染症ではない
  • 「危険な風邪」であれば、定義により、「新型コロナウイルス感染症である
  • 新型コロナウイルス感染症」になるか否か(「ただの風邪」か「危険な風邪」か)は、うつされた側の問題である。
  • しかし、実際には「軽症」「中等症」であっても、「新型コロナウイルス感染症」とされている。物事を、現実的に考えていこうとすると、「定義」の問題にぶつかる(追加)
  • 「中等症」を「中等症Ⅰ」(呼吸不全なし)、「中等症Ⅱ」(呼吸不全あり)に区分するなら、「中等症Ⅰ」までは「ただの風邪」、「中等症Ⅱ」以上は「危険な風邪」と言ってよいだろう。(追加)
  • 言うまでもなく、「無症状」、「軽症」、「中等症」、「重症」の境界は曖昧(連続的)で、かつ固定的なものではない。「ただの風邪」「危険な風邪」と言ったところで、境界は曖昧(連続的)で、かつ固定的なものではない。(追加)
  • 「悲観」でなく、「楽観」でもなく、「正しく恐れる」こと。(追加)
2.共通認識を確認しよう
  • さまざまな論点をめぐって、議論が錯綜している。
  • ほとんどの論者は、「高齢者(基礎疾患のある人を含む)は、重症化しやすく、死者も多い」という事実を認めているだろう。ここから何が言えるか?
  • 「治療」の観点からは、「年齢階級別死者数」に最も注目すべきである。
  • 「無症状者」から「重症者」まで、ごちゃまぜにして、よくわからない「感染者数」のみをとりあげて騒いでいるようでは、話にならない。
  • 話を進めて、「高齢者(基礎疾患のある人を含む)」と言うときの問題点を考えてみよう。
  • 「高齢者」といっても、様々な健康状態の人がいる。それらを十把一絡げにして対策を考えるわけにはいかない。(例えば、60代以上は外出禁止とか)
  • 「基礎疾患」と言っても、何を基礎疾患として捉えるかという問題が生ずる。
  • 恐らくここまでは大方の同意を得られるだろう(削除)
  • 私は大方の同意を得られると思っていたのだが、どうもそうではなさそうだ。(追加)
  • 「軽症」「中等症」を無視/軽視して良いということではない。重症化/死亡のリスクはあるのだから、医師の適切な診断・処置が必要である。ただ単に「隔離」すればよいというものではない。(追加)
  • 私は、漠然と、「自己治癒力」(免疫力)の低下が根本原因だろうと考えている。
  • だとすれば、「自己治癒力」(免疫力)を示す指標(医学的に根拠のある)を測定する必要がある。
  • SARS-CoV-2が「毒素」を出しているなら別だが、そうでなければSARS-CoV-2の存在は、契機(きっかけ)に過ぎず、「自己治癒力」(免疫力)の低下が根本原因だろう。
  • 治療薬やワクチンのみでなく、免疫力強化がもっと強調されるべきではないか。(追加)
  • COVID-19の死因分析として、多変量解析は為されているのだろうか。要因の重みづけは重要なことではないのか?
  • いかなる病気で死のうとも、SARS-CoV-2の検査陽性でもって、COVID-19の死者としてカウントするのはあまりに非科学的ではなかろうか(削除)
  • 世界各国のCOVID-19の死者の定義はどういうものだろうか(削除)
  • 「死因統計」の「死因」は、「直接死因」ではなく「原死因」である。「治療」ではなく、「予防」の観点からの意味合いが強い。だとしても/だとすれば、「原死因」のみでなく「すべての死因」を考慮すべきではないか。詳細検討が必要である。(追加)
3.クラスター対策
  • よく「感染経路不明が増えている」と言われる。「緊急事態宣言」発出のめやすの一つとなっているようだ。では感染経路とは何か?
  • Wikipediaによると、「感染経路は、感染を生じた個体や環境中に存在する病原体が、未感染の個体に到達して新たに感染を起こす経路をいう。病原体によっては複数の感染経路を介して感染を生じる場合もある。伝染病をはじめとした集団感染や院内感染の予防など感染管理上は病原体を突き止め感染源を割り出すことも重要だが、何よりも感染経路を絶たなければ終息は図れない」、「主要な感染経路は、接触感染、介達感染、飛沫感染エアロゾル感染、飛沫核感染(空気感染、塵埃感染)、唾液感染、経口感染、ベクター感染、血液感染、母子感染である」とある。
  • 「感染源」(発生源?)に関する報道がほとんどない。火事が発生した後の延焼状況や消火活動のことばかりで、どこでどのようにして火事が発生したのかの原因究明をなぜしようとしないのだろうか。(追加)
  • 「感染経路不明」というときの「感染経路」とは、Wikipediaが説明するような意味ではない。「感染源」でもない。おそらく、「どの検査陽性者の濃厚接触者だったか、クラスターと予想される場所(イベント等)にいったか」といった程度の意味だろう。つまりは濃厚接触者等を探し、効率的に検査陽性者の隔離ならびに重症者の治療をしようというものである。
  • 「感染経路不明」というときの「感染経路」とは、保健所聞き取り、本人申告の「感染場所」のことであろう。飛沫感染接触感染かというような感染経路を意味しているわけではない。このような用語の誤用に鈍感であることが不思議である。(追加)
  • 「感染経路」が「感染場所」であるとしても、「感染場所別」の感染者数の統計数字を見たことが無い。感染経路不明が重要な指標であるならば、なぜ「感染場所別」の感染者数の統計数字を公表しないのだろうか。(追加)
  • このような「感染場所」を特定して、有効な対策を講じられたのだろうか。(追加)
  • 「感染経路不明」の割合が増えるということは、濃厚接触者等を探すことができなくなり、感染拡大を止めることができないということであり、ここに緊急事態宣言が出される。
  • 「感染経路不明」ということは、本人の申告に依存する限り、捜査権を持たない限りは、限界があることは明白である。それでも、かなりの程度、有効であったと評価できると思う。
  • クラスターと認定し、濃厚接触者を探し出し、隔離することがどれほど有効であったか。初期のころは有効であったような気もするが、現状は限定的な効果しかないのではなかろうか。もし、今でも効果ありとするなら、定量的な効果測定(感染者/重症者/死者低減にどれだけ寄与したか)を報告してほしいものである。(追加)
4.PCR検査の大合唱
  • PCR検査の目的は何か。第1に「治療目的」であり、第2に「感染拡大阻止目的」である。
  • 治療目的」のPCR検査であれば、いささか検査精度が悪くても、誰も否定しないであろう。PCR検査は、治療のための様々な検査の一つである。(対症療法であっても、それなりの有効性はある)
  • 「検査を必要とする人」のためのPCR検査機器の精度向上や検査体制の整備充実は当然のことである。
  • 「治療目的」の場合、「治療薬」が無ければ、「早期検査・早期治療」につながらない。既存の薬であっても、ある程度有望と認められるならば、「早期検査・早期治療」の意味はある。(追加)
  • 「治療」に「対症療法」を含めるのであれば、重症化予防に貢献するだろうが、それはPCR検査というよりも、医師の「診断」によるものである。(追加)
  • 問題は、第2の「感染拡大阻止目的」にある。これは言い換えれば、「PCR検査陽性者の隔離施設への収容」である。(入院治療する者は含まれない)
  • 検査対象者は、①(感染地域からの)渡航者(空港や港湾での検疫)、②「検査陽性者」の「濃厚接触者」、③健常者である。
  • ①はSARS-CoV-2だけではない。検査陽性者は隔離収容される。病原体に応じて行動追跡も検討されるべきだろう。
  • 検疫所での陽性者の隔離収容は、実効性あるものとしなければならない。変異株の流入拡大は、水際対策の失敗を意味するものではないか。(追加)
  • ②の「濃厚接触者」は微妙である。第1に「検査陽性者」がどれだけ「うつす力をもっているか」、第2に「濃厚接触者」の症状の程度が問題である。これらのデータがなく「可能性」のみで、検査を強制し、陽性者を隔離収容することは問題含みである。(隔離収容は、社会生活の破壊となる危険がある)
  • とりわけ「無症状病原体保有者」の感染力に関しては疑問である。検査陽性者中、「無症状病原体保有者」は何人(何%)なのか、データの公表が無い。「無症状」から「有症状」になる可能性があるとしたら、それは実際に何人(何%)なのか、データの公表が無い。「無症状病原体保有者」が他者にうつす可能性があるのだとしたら、実際に何人(何%)他者にうつしたのか、データの公表が無い。うつされた人の症状の程度はどれほどのものだったのか、データの公表が無い。海外の研究論文ではなく、日本でそもそもいま述べたことを把握しているのだろうか。「軽症」に関しても、同様なことが言える。ただ「可能性」のみで、「隔離」という社会生活を破壊するような措置を講じているのではないか。(追加)
  • ③「感染地域」の健常者に限定するといっても、地域の画定が問題である。小は例えば「歓楽街」、大は「世界全体」となるだろう。
  • 「安心のためのPCR検査」は、誘い水である。「検査陽性」になることを考えていない。「検査陽性」になれば、「隔離施設への収容」となるのである。それは「社会生活の破壊」となる危険性大である。
  • PCR検査のCt値、つまり陽性・陰性の判定基準、ウイルス量が問題であることが無視されているようである。(追加)
  • たった1回の「陰性証明」が意味をなさず、少なくとも毎日検査しなければならないことが、オリンピック関係者(選手含む)の陽性確認で明らかであろう。「全国民にPCR検査を」とか「希望者全員に、いつでもどこでも」などという主張が、この1点だけからでもナンセンスであると思われる。(追加)
5.コロナ強迫神経症
  • 一部の(マスメディアに登場する)感染症学者や医師の「煽り」、それに乗っかったメディアの「煽り」、それに乗っかった政治家の「煽り」。
  • 彼らは「煽り」とは考えていないだろう。本当に感染症をなくしたいという「善意」か、あるいは、権力者の「力の発揮」の絶好の機会と考えているか。
  • いずれにせよ「善良な庶民」は、その煽りによって、「コロナ強迫神経症」(コロナ恐い、コロナは敵だ、コロナは絶滅しなければならない)になっている。更には、PCR検査を受けて、もし陽性なら「早期治療」を受けたいと思っている(隔離収容されることを考えもせず)。
  • 「善良な庶民」は、テレビを中心とするマスメディアの「煽り」に気づき始めている。人流(人の流れ)を抑制するとかの対策(?)を真に受けている人は少数派になっているようだ。そんなことを真に受けていたら、職場に出かけることもできず、家に閉じこもっていなければならない。(追加)
  • 「人流抑制」を提言する感染症専門家の言葉を信用しているのは、情報に疎い高齢者世代のみではなかろうか。…と思っていたが、ここにきて東京都の感染拡大(20~30代の感染拡大)の報道により、「コロナ恐い病」がぶり返してきたようだ。(追加)
  • 「コロナ強迫神経症」患者は、政治家のリーダーシップに期待する。政府は信用ならず、都道府県知事の「政治力」に期待する(削除)
  • 政治家のリーダーシップに期待する人は少数派になりつうあるようだ。野党政治家に期待する者もほとんどいない。都道府県知事等の地方政治家も「飲食店いじめ」ばかりをやっているようで、期待できない。政治不信である。(追加)
  • 官僚も率先して「飲食店いじめ」をしようとして反発を食らった。中間目的に対する解のみを提示する秀才官僚が(官僚機構の中で)力を持っていれば致し方ないか。(追加)
  • 都道府県知事をはじめとする政治家は「善意」なのかもしれないが、集団的浅慮に陥っていないか。
  • 野党や東京都医師会が、PCR検査拡大論(隔離収容化推進論)を唱えることを危惧する。
  • エコー・チェンバーに風穴をあけねばなるまい。

「ウイルス気にして頻繁手洗い」30代女性の“強迫感” (写真削除)

  • RSウイルス感染症(普通の風邪の一種。乳幼児に肺炎を引き起こす恐れがある)の患者数(7/5~7/11)が16,000人に迫る勢いになっているという*1。ちなみにCOVID-19の新規陽性者数(7/5~7/11)は、13,834人(厚労省オープンデータ)である。煽り報道ではなく、冷静に報道してほしいものである。(追加)

    6.私の処方箋
    • 私は、「善良なる庶民」がとるべき対策は、風邪の疑いが生じたときと同じであると考えている。
    • 通常、軽い風邪なら、医者にかからずとも数日間で治る。(これを「風邪は人にうつせば治る」という)
    • 数日間を経過しても治らなければ、医者にかかる。医者は(COVID-19を含む)さまざまな病気の可能性を考えて、必要な診察、必要な検査、適当と思われる処置をする。これで良いではないか。
    • COVID-19も風邪の一種なのに、なぜ特別扱いするのか分からない。(普通の風邪も「感染症」である)
    • 風邪をひいたり、体調が悪かったりすれば休む。自宅で静養する。外出自粛など言われなくても休む。当然のことではないか。こんなことを政府や都道県知知事から言われなければ、「休みもせず」「出歩いたり」すると思っているのだろうか。「善良なる庶民」をバカにしているとしか思えない。
    7.「発症前の感染」、「無症状からの感染」をどう考えるか
    • 「発症前の感染」、「無症状からの感染」があるから、「外出自粛せよ」とか「マスクをせよ」とか、「新しい生活様式」とか言わなければならないのだ、と反論するかもしれない。
    • 「風邪はうつるもの」だと割り切ったらどうか。
    • 「1.COVID-19は、「ただの風邪」なのか?」で書いたことを、思い起こしたい。結論は、<「新型コロナウイルス感染症」になるか否か(「ただの風邪」か「危険な風邪」か)は、うつされた側の問題である。>
    • 言い換えれば、自己治癒力(免疫力)の問題である。
    • 発症すれば、外出を控えるのは、当然のエチケットである。(追加)
    8.分析情報の不足
    • マスメディアの報道は、分析的な情報が少ない。
    • たぶんどこかですぐれた分析情報が発信されているのだろうが、なかなか伝わってこない。
    • 政策論争はともかく、科学的な議論(見解の相違と一致点)が、なかなか伝わってこない。(ここで「科学」というのは、「感染症学」だけではない)
    • 私が知りたいと思っているのは、「累計4万数千件の検査陽性者のカルテ分析」「累計85万数千人の検査陽性者(2021/7/22)のカルテ分析」である。つまらない予測モデルの構築よりは、有意義な知見が得られるのではないかと思う。専門家なら、この手の分析はお手のものだろう。(変更)
    • 単純な相関関係分析ではなく、政策形成のために因果関係を分析することが必須なのではないか。接触8割削減、GOTO、無症状者の感染力、人流抑制等に関するまともな因果関係の分析を見たことが無い。これまで何ほどかの「政策」を実施してきたというのであれば、その効果を分析する(因果関係分析であること)のが当然ではないか。(追加)
    • 幾度となく「緊急事態宣言」を出しているということは、政府の責任は当然ながら、専門家のデータ分析に基づく適切な助言(占い師の如く予言することではない)がなかったためではないかと思う。(追加)
    • 感染症専門家は、まじめに「ファクターX」を分析しようとしているのだろうか。(追加)

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    Why Data is the Ultimate Weapon in Fighting Infectious Diseases – Datanami

     

    9.小括
    • これまで述べてきたことに誤りがあれば訂正するが、さもなければ、次のように言ってよいだろう。(限られた情報からの小括)
    1. 「無症状」の人は、検査陽性であろうがなかろうが、大手をふって出歩いてよい。飲食店に行って大騒ぎして良い。他人にうつしても気にする必要はない。(但し、有症状の人が、自宅療養するのは当然)
    2. 自己治癒力(免疫力)が低下しているのではないかと思っている人は、気を付けなければならない。これはCOVID-19に限った話ではない。無数にある病気に対して、自己治癒力(免疫力)維持が最大の対策である。
    3. それでも、老化に伴い、自己治癒力(免疫力)は低下する。それは致し方ないことである。
    4. 「無症状」から「軽症~重症」ごちゃまぜの「検査陽性者」を「感染者」として報道することは「脅し」である。
    5. PCR検査を拡大して、陽性者をあぶりだし、「隔離収容」することの危険性(社会生活の破壊)を認識すべきである。
    6. 「コロナ強迫神経症」の治療が必要である。エコー・チェンバーに風穴をあけよ。
    7. 科学的な分析情報を報道せよ。特に「累計4万数千件85万数千人の検査陽性者のカルテ分析」(変更)

     

    ※ 意外と変更箇所が少なかった。説得力のあるデータ分析が示されれば考えも変わるかもしれないのだが…。

    ※「ファシズムリベラリズム」についても書こうと思ったが、「小括」以前に記事を書く必要があろう。

    ※ 医療体制や財政赤字の問題もあるのだが、今回はふれなかった。

    ※ タイトルの「終わらないイベント(重大な出来事)」とは、世界の政治・経済・社会に大きな影響を与えた(与えている)COVID-19/感染症が今後も繰り返されるだろう、という意味である。それは全世界を巻き込んだ「戦争」に次ぐイベントであるかもしれない(過大評価?)。(追加)

    *1:【RSウイルス感染症】患者報告数の過去最多を2週連続更新 専門医も警鐘

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https://news.yahoo.co.jp/articles/1741f9b7f23e7aad6d39ebaf9966870cc5a9255e